2019.12.06

家事調停官になって1年

2018年10月から,非常勤裁判官を拝命しています。
非常勤裁判官とは,弁護士の身分を持ったまま,週1日だけ,裁判官の仕事をするもので,
当職は,千葉家庭裁判所の家事調停官として,
家事調停(離婚や相続といった家庭内で起きる事件)の手続に携わっています。

家事調停官としての仕事が始まり,1年が経過しましたが,
双方当事者の言い分や,当該ケースの背景を見立てて,調停による解決案を考える際に,
弁護士としての経験を活かせていると感じることもあり,とてもやりがいを感じています。
また,弁護士業務だけではとても経験できないほどのたくさんのケースに触れ,
自分以外の弁護士の代理人としての仕事ぶりも拝見できるという,大変貴重な経験をさせていただいており,
日々の弁護士業務の大きな糧となっています。

残りの任期をまっとうし,
微力ながら,非常勤裁判官制度の目的のひとつである,調停手続の充実・活性化のお役に立てれば幸いです。

(文責:西田)